【さくら成長日記】集団としての意識

看護科3年生は戴帽式を終え、はじめてひとりの患者様を受け持つ基礎看護実習Ⅱに臨んでいます。
今回は、生徒の戴帽式の感想文を紹介します。

最初は、「昼休み、夏休みまで返上して、なんでこんなことしなければいけないのか。」、「また練習、嫌だな。」と練習に対してとてもネガティブな気持ちを持っていました。自分の戴帽式なのに、自分は頑張らず他力本願だったと思います。しかし、先生が「集団としての意識だよ。」とおっしゃった時、私のやっていることは間違っていることに気づきました。私はそれまで集団としての意識が欠けていました。「自分一人くらい頑張らなくてもいいや」という気持ちは、56人でつくる戴帽式を壊しかねないと思いました。だから私は全力で練習に臨みました。暑くて立ち上がりたくなくても、足が痛くて座り込みたくても、「56人の中の一人」として自分だけ甘くてはいけない、辛いのはみんな一緒だから我慢しなければと、自分を律することができました。このことは自信を持って言えます。そしてこれは他の55人もそうであったと思います。
特に合唱練習は精を出して行いました。どうやったら思いを乗せて歌詞を伝えられるかとみんなで考えたら、自然と一体感が出てきて「合唱はいいな」と強く思いました。時には声が出ずイライラしたり、どうにもならないと投げ出したくなる時もありましたが、それを乗り越えての合唱は、ただ歌っているだけのときとは、一線を画すものがあったのではないかと思います。
戴帽式を終えた今、この戴帽式は自分を育てる機会だったと思います。自分が成長するためには、自分が努力しなければいけません。他者が成長する機会を与えてくれても、それを生かすのは自分次第です。戴帽式というひとつの行事にはいくつもの自分を育てる機会があって、それをいくつつかむか、それをどのように生かすのかを学んでいたのだと思います。
私は戴帽式で学んだ「集団としての意識」を忘れないように今後の学校生活、実習に励みたいと思います。戴帽式練習と戴帽式に参加できてよかったです。

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